8月の終わりから9月はじめに2日間かけて大阪・関西万博を訪れました。
とにかく暑く、人の数にも圧倒される2日間でしたが貴重な体験ができとても有意義でした。
振り返って記録しておきたいと思います。

事前予約は大変、当日は圧倒される人の波でした
当日は、万博の入場ゲートからすでに大行列ができており、厳戒な入場検査がり入場するまで1時間はかかりました。猛暑だったので入るまでに体力消耗しました。場内に入ってからもどこを見ても人、人、人。歩いているだけで熱気を感じるほどで、改めて万博というイベントの規模の大きさを実感しました。

今回の訪問で特に大変だったのが、予約の確保です。人気パビリオンは事前予約制が導入されており、2ヶ月前、7日前、3日前の予約が用意されていました。
私は2か月前の予約開始時から挑戦したのですが、その結果、初日に「ガンダムパビリオン」、そして2日目にシグネチャーパビリオン「いのちの未来」を確保することができました。一方で、直前予約の7日前や3日前の枠は全滅。改めて万博人気の高さを思い知らされました。。2つ予約取れただけでも良かったというところでしょうか。
ただ現地に行ってみると、予約なしでも体験できる展示やパビリオンは数多くあり、歩いて回るだけでも十分に楽しめる構成になっていました。混雑は覚悟のうえでしたが、会場全体に漂う「未来を体験しに来た」という一体感に包まれ、疲労感よりもワクワク感のほうが勝っていました。
ガンダムが見せる「技術と夢の未来」
初日に訪れたのは、バンダイナムコが手掛けるガンダムパビリオンです。屋外にそびえ立つ実物大ガンダム像は、遠くから見ても存在感抜群でした。近づくにつれてそのスケールに圧倒され、子どもの頃から親しんできた作品が現実のものとなって立っていることに胸熱でした。


パビリオン内部は「夢洲ターミナル」から始まり、来場者は軌道エレベーターに乗って宇宙ステーション「スタージャブロー」へ向かう旅に出ます。映像と音響、光の演出がすごかったです。
特に印象に残ったのは、新作映像『GUNDAM: Next Universal Century』です。ガンダムというフィクションの枠を超え、宇宙デブリ問題や人類とAI・ロボットの関係といった現実的な課題が盛り込まれていました。単なる娯楽ではなく、「人類は技術とどう共存していくのか」という問いを突きつけてくる内容でした。
展示を通じて感じたのは、「夢」と「現実」が混じり合っているという感覚です。子どもの頃にアニメを通じて抱いた未来への憧れが、今や現実の技術や社会課題と結びつき、新たな視点を与えてくれました。テーマがあって考えさせられる内容でしたので、大変満足できました。
シグネチャーパビリオン「いのちの未来」が投げかけるもの
2日目に体験したのが、シグネチャーパビリオンのひとつ「いのちの未来」です。
こちらもガンダム同様予約の競争率が非常に高く、事前に取れて本当に幸運でした。

展示は大きく三つのゾーンに分かれており、来場者を「時間の旅」へと誘います。最初の「いのちの歩み」では、古代から現代に至るまで人が“モノに命を宿す”試みを続けてきた歴史が紹介されます。仏像や人形、そして現代のアンドロイドまで、人が形を通じて命を感じ取ろうとしてきたことに気づかされました。
続く「50年後の未来」では、アンドロイドや先端技術と共に暮らす社会を体験できます。生活空間の中に自然に存在するロボットたちが登場し、半ば現実の延長のように未来を想像させます。そこには便利さだけではなく、人と技術の関係をどう築くのかという課題も浮かび上がっていました。アンドロイドに記憶を残して生き続けるという発想は、死生観というか死んでも現世に残る?とか良くわかりませんが哲学的なことを考えながら観ていました。50年経ったら自分は90代。こんか記憶を残せるアンドロイドが実現していたらそのときどんな判断をするのかなど想像してしまいました。
マツコデラックスのアンドロイドもいました。。

そして最後の「1000年後のいのち『まほろば』」。光と音に包まれた幻想的な空間の中で、からだの制約を超えた存在の可能性が描かれます。まるで未来の生命体と出会ったかのような、不思議な体験でした。
まとめ
ガンダムといのちの未来と一見まったく異なる内容のようですが、どちらにも共通していたのは「未来について考えるきっかけ・想像する」というメッセージでした。ガンダムは人類と技術の共生を、いのちの未来は人類と生命のあり方についてです。
未来には必ず変化が訪れるという現実を突きつけられました。その変化を恐れるのではなく、どう受け入れ、どう活かしていくかが問われているのだと感じました。身近なところでは生成AIに対して考えることが多いですが、仕事を奪う敵としてではなく、うまく使いこなせる味方として向き合うべき存在です。
万博は単なる娯楽の場ではないのだと思いました。今回の訪問を通じて、私は「変化とどう向き合うか」というテーマを深く考えさせられました。未来は遠いものではなく、いま目の前から始まっているのだと、改めて実感する2日間となりました。
PS
3日間大阪に行き、真ん中の1日はユニバに行ってきました。が、アトラクションで酔ってしまいダウン。。ほとんど楽しめずホテルで休憩する羽目になってしまいました。私のような乗り物酔いに弱い体質の人は酔い止め必須ですね。