先月11月30日に2023年度(第73回)税理士試験の合格発表がありました。遅くなりましたが、試験に合格された方おめでとうございます。
今回の試験結果について、国税庁より公表がありました。これによると、今回の受験者数は32,893人で前年より4,040人増加したようです。約14%増になります。年々受験者数が落ち込んでいて人気の無い資格試験になりつつあるのかと危惧していた税理士試験でしたが、今回増加となりました。ちょっとびっくりしましたね。斜陽産業と言われたり、生成 AIに置き換わられると言われている税理士業ですが、そんな中志望する人が増加です。裏に何かあるのか、理由が何でなのか考えてみました。
25歳以下の受験者数が増加
今回特質すべきところは、中でも25歳以下の受験者数が、昨年より2,094人増の7,023人と4,040人増の約半分が該当しました。若い人達がチャレンジしているのは驚きですね。大学在学中の受験者数も増加しているようです。
私が受験していた頃は、受験者数はもっと多かったのですが、若い人達はあまりいなかった覚えがあります。会場で受験していたのは私も含めおじさんが多かったです。。とにかく時間とお金がかかる税理士試験。こんな効率の悪い試験は他には無いのでは。そんな試験に未来がある若い人たちは中々受けようとしないでしょう。
そんな歴史がある中で若い人達が税理士資格取得に動いている人が増えているのは嬉しいです。今は就職も売り手市場で会社には入りやすい状況なはず。それでも税理士を志す人が増えているのは不思議です。税理士が人気になっているのでしょうか。
新型コロナウイルスが影響しているのか
ただよくよく考えてみると、現在は就職も売手市場ですが、昨年までは新型コロナウイルスが流行しており就職先も少なく、学生の方々は苦労していたはずです。
一方税理士の試験も真剣に合格しようと勉強する場合には、1年以上勉強時間に費やすことはよほど賢い人でない限り必須です。
ということは、就職先が中々なかった2021年、2022年の頃に手に資格を持とうと志した人が増え、結果、若い方達も含め税理士試験者数が今年増えたのかもしれません。そう考えると納得ができる気がします。
租税教育が行き渡り、税理士の認知が若い人達に広まりつつあるということもあるかもしれませんが、やはり新型コロナウイルスが影響しているのかなと思うところです。
魅力ある仕事だとは思う
ただ、そうは言っても若い人達が受験してくれているのは嬉しいです。新型コロナウイルスが影響して増加しているのかもしれませんが、これをきっかけに税理士になりたいと言ってくれる人が若い人たち含め増えているのは未来が明るく感じます。
税理士は独占業務が法律で認められています。
・税務の代理
・税務署類の作成
・税務相談
これらの仕事は、資格を持ってなくてもやろうと思えばできてしまいますが、本来は税理士しかやってはいけない仕事。なんだかんだ言っても税理士は法で守られている職業なんだと思います。
さらに、税理士となれば開業し自分で仕事をする事ができます。そうなると咄嗟に考えるだけでも以下のメリットが挙げられます。
- 自由な形態で仕事ができる
- 自宅近くで開業すれば通勤地獄もない
- 服装も自由
- 付き合いの飲み会も参加しなくて良い
- 嫌な上司・同僚がいない
私も独立に向け準備していますが、資格があれば独立開業できるし、開業にあたり初期投資があまりかからないというのもメリットとして挙げられます。自宅で開業するならば事務所を別途借りる必要はないので、パソコンと会計・税務ソフト関連その他備品等あればスタートできます。私の場合は家族がいて、しかもこれから子育てで一番お金がかかる大学受験を控える子どもがいるのでそこのところは頭を悩ましていますが、独り身での独立ならほとんどお金の心配は無くスタートできそうです。
さらにYouTubeで配信したりもしている方います。
古い体質と思われている税理士業も新しい働き方に順応している気がします。
まとめ
今回は税理士受験者数が増加に転じている理由について考えてみました。新型コロナウイルスが影響し受験者数が増加したのかもしれませんが、一方税理士業って資格取れば独立も出来るし自由な働き方もできる職業だと思います。今の働き方にマッチした仕事方法で生計が取れるのであれば、決して新型コロナウイルスだけが受験者数増加の理由ではないかもしれません。来年以降の受験者数の推移についてもチェックしていきたいです。
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